【無記名投票のすすめ】政治は気になるけど、選挙は意味がないと思う人へ。

2018年9月9日、地元香川県の坂出市で、橋下徹氏が講演を行いました。

この坂出市民大学は毎年、有名な人を講師に呼んで講演を行うイベントです。私の自己紹介の所でも記載しましたが、ホリエモンも来たことがあります。

さて、今回は橋下徹氏の講演の中で、一つ気になった言葉を掘り下げていきます。

橋下徹氏はここで紹介するまでもないですが、弁護士で、元大阪府知事、大阪市長の経験のある政治家でもあった人です。思い切った行動や痛烈な言動でも有名なので橋下氏には賛否両論あるかと思いますが、それはさておき、講演の中で氏が

「選挙に興味を持てない人はせめて無記名投票をしてください」と言う発言がありました。

そんな方法もあるのかと思い、選挙と無記名投票について考えてみました。

公益社団法人坂出青年会議所ホームページより

選挙に関心がない、というか候補者が一体何ができる人かよくわからない。それにどうせ同じ人が当選するんだから、選挙に行くだけ無駄だ。そう考えている人にこそ読んでもらえれば有難いです。

選挙は義務ではなく権利

選挙権は18歳以上になると与えられる権利です。義務ではありません。

じゃあ選挙に行かなくてもいいか?というとそれは違います。

国民の税金の使い道を決める国民の代表を選ぶ選挙。皆に関わる法律を作る人を選ぶわけで、本当に役に立つ法律を作れる人間を選ばなければいけません。

国会議員には毎年1人あたり3千万円以上の税金が渡されています。

多いのか少ないのかは別として、そこだけでも考えものな国民の代表。変な人を選びたくはありません。

キツツキ
いや、3千万円ってめちゃくちゃ多いやろ
ASA
それはそれとして、例えば、会社員の給与の「総額」「手取り」、その奇妙な差額の金額を決める人を選挙で選ぶと言っても過言ではないよ

戦略的投票とは?

選挙へ行こう!とは耳にタコができるほど聞かされていますが、それでも選挙なんて意味がないと思っている人。

以下のように考えてみてください。

あなたの住む国には100人の有権者がいて、1人が国民の代表として政治家です。そこへ、いつも選挙に出ているASAキツツキという2人の政治家がいます。

ASA
僕はおじいさんからの政治家一家。地盤が強くて、いつも応援してくれる人も多いよ
キツツキ
僕は地元の経営者。大きな会社を経営しているよ。選挙には出るけれどいつも当選しない

そう、この国ではいつもいつもASAが当選します。

いつも、ASAが35票、キツツキが30票という結果です。そして投票率はいつも65%。

残りの35%、つまり35人はいつも投票にいきません。ちなみにその35人は20代の若い人ということがわかっています。

そして次の選挙。

二人の公約はこうです。

ASA
60歳以上の高齢者に毎月10万円を支給します!そのために、消費税を20%に引き上げます!
キツツキ
50歳以上の高齢者に毎月5万円を支給します!そのために所得税を10%引き上げます!

毎月お金をくれるなんて、素晴らしい公約です。しかし税金が上がる、まあそれは仕方がないです。

しかしこんな公約では若い人たちは振り向きません。選挙に関心がなくなるのも仕方がありません。

だって何の得もないんですから。

しかしそうは言ってられません。得はなくとも、損があります。

税金の値上げです。消費税20%と所得税10%。どちらかの犠牲は払わなくてはいけません。

どちらが嫌かという考え方が戦略的投票の一つです。

消費税20%が嫌なら、キツツキに1票。所得税10%が嫌なら、ASAに1票。そんな消去法の投票が戦略的投票です。投票にはこういった消極的な選び方をする必要もあります。

それでも投票したくない時は「無記名投票」

お金はもらえないのに、消費税や所得税の増税なんて嫌だ、そんなことを言う人たちには投票しない!という残り35%の若い人たち。そう言うのも分かります。

そんな時は、無記名投票をしましょう!

無記名投票(白紙投票)は無効票ですが、投票率を上げる効果があります。日本には政治家を選ぶ選挙に最低投票率制度が無いので、投票率はあまり意味がありません。が、低い投票率は組織票には有利、つまりいつも選挙で間違いなく当選する人(ここではASA)には有利になっているのです。それはいつも間違いなく投票してくれる組織票(ここでは35%)がいるからです。

投票をしないというのは、間接的に仲間の多い(組織票の多い)政治家を選んでいるのです。

しかし無記名投票が増えて、投票率が100%になるとします。35%の無記名投票。

この場合、無記名投票がただの紙切れですみますか?

無記名投票という組織票とも考えられるのです。

つまりASA35票、キツツキ30票でいつも行われていた選挙に、35票の無記名投票が現れる、つまり35人の政治に関心があるサイレントマジョリティーということになります。そんな無記名投票が現れるだけで、この35票のために、ASAもキツツキももっとまともな公約を掲げたり、若者のためになる公約を掲げたりして、もしくはこの35票を一手に集める若い政治家が現れたりと、より良い選挙や政策が行われるのではないでしょうか。

まとめ『「あなたが投票をしなくても、誰かが選ばれる」選挙』

ここでは極端な話を持ち出して、話を進めましたが、選挙はこんなにもシンプルではありません。衆議院議員選挙では小選挙区比例代表並立制を採用しています。もう字面だけでは何を言っているかわかりません。(これについては、ウィキペディア小選挙区比例代表並立制に詳しいです。)

こうやって合理的により良い選挙を目指しているのでしょうが、一部のずる賢い人間が難しく難しくして国民からの票を自分によりよく集まる制度を作っているとも勘ぐってしまいます。まあそんなことを言い出すと選挙に関してはキリがありませんが。

選挙については、イギリスの政治家でノーベル文学賞作家のウィンストン・チャーチルの言い得て妙な言葉があります。

チャーチルの名言
選挙に出るヤツなんて、金儲けしたいか、目立ちたがりか、ろくでなしばかり。まっとうなヤツは選挙になんかでない。選挙とは、今の世の中の状況で、ろくでなしの中から誰に税金を分配させたら相対的にマシになりそうか、消去法で選ぶ行為のことだ。要するに選挙とは忍耐だ

彼の言葉のように、救世主を待っていてはいけません。あなたが投票をしなくても、誰かが選ばれるなんて嫌じゃないでしょうか。せめてダメではなさそうな人を選ぶためにも重い腰をあげて投票へ行った方が良くないでしょうか?

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (字幕版)

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※以下は、参考まで

国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律

第一条 各議院の議長は二百十七万円を、副議長は百五十八万四千円を、議員は百二十九万四千円を、それぞれ歳費月額として受ける。

議員は、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため、別に定めるところにより手当を受ける。

9条第1

各議院の議長、副議長及び議員は、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため、文書通信交通滞在費として、月額百万円を受ける。

9条第2

前項の文書通信交通滞在費については、その支給を受ける金額を標準として、租税その他の公課を課することができない。

この文書通信交通滞在費は、使途報告をすることは義務付けられていない。

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