【TED】「トーニャ・メノン:素晴らしいチャンスを掴む鍵はまだ会ったことのない人にあり」まとめ

おすすめTEDのご紹介です。

トーニャ・メノン: 素晴らしいチャンスを掴む鍵はまだ会ったことのない人にあり

同じ場所に座り、同じ人といるリスク

トーニャは17年前からMBAの学生を教え始めたが、何年も経って会った学生は、顔だけではなく、どこに座って、誰と一緒にいたかを覚えている。

それは彼女の記憶力のよさではなく、人間が習慣の生き物だから。

学生たちは好きな人たちと好きな場所に座ります。

気の合う仲間を見付けると、1年を通じてずっと一緒にいるのです。

このような振る舞いにはリスクがあり、自分とよく似た少数の人とだけ付き合って大学を卒業してしまうこと、それは国際的で多様な人脈を築く機会を無駄にしてしまうことです

私たちは皆、日常生活においても、学校や職場においても社会的に狭い存在なんです。

皆がそうしがちなので、それでいいのです。

しかし問題は何か危機的な状況になったときに起こります。

問題が生じたり、新たな考え方が必要だったり、新しい職が必要だったり、 新たなリソースが必要だったり、そんな時に小さく閉じた集団で暮らしていると困ることが多いのです。

弱い人間関係

社会学者のマーク・グラノヴェッターは有名な論文『弱い紐帯の強さ』で人々がどのように仕事を得ているのか述べています。

それでは多くの人が仕事を得るのは両親や配偶者、恋人といった強い紐帯(人間関係)を通してではなく、知り合ったばかりの人というような弱い紐帯を通してだということです。

両親や配偶者、恋人といった強い紐帯の問題は、人間関係がダブっていることが多いです。

相手の知りあいは こちらも知っているし、少なくともそう望んでいることなのです。

弱い紐帯(人間関係)、今日会ったばかりという人は新しい社会への切符となるのです。

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世界を広げる3つの秘策

しかし私たちはそんな切符を手にしながらも、そこにとどまり続けます。

ここでは、人を留めているものが何でもう少し意識的に世界を広げるにはどうすればいいかということの3つの秘訣です。

1.不完全な人間検索エンジンを使う

人間検索エンジンとは友達をふるい分けて見付ける方法のことです。

自分が日常に辿る道を追うと、たいていは、家を出発して、学校や職場に行き、同じ階段やエレベーターを使い、同じトイレに行き、使う便器さえ同じかも。そしてスポーツクラブに行って、家に帰ってくる。

まったく型どおり、効率的ですが、問題は 同じ人たちにしか出会わないということなのです。

人付き合いをもっと非効率にすべきなのです。

別の会談やエレベーターを使い、違うトイレを使ってみることです。そして新たな人に会うことなのです。

そしてそこでは無意識にしているふるい分けが行われています。

人に会ったとき、「この人は興味深い」、「この人はつまらない」、 「この人は大事だ」

それは避けることができないふるい分けですが、このフィルターに抵抗するということです。

会いたくない人に会い、関わりたくない人に関わるよう自分に強いることで自分の世界を広げるのです。

人間関係を本当に広げようと思ったら、自分の好みに抗う必要があるのです。

ソーシャルハブの必要性

トーニャはハーバード大学でこのような、違った人たちと組むように強い、もっと偶然の出会いを増やし、互いに繋がり合える、干渉の効果について調べました。

ハーバード大学では、1年生の部屋割りのルームメイトを自分で選ぶわけではありません。

様々な人種や民族が混在し、はじめはルームメイトと気まずく感じるが、素晴らしいのは1年の終わりにはそういう気まずさはなくなり、相手と深いレベルの共通性を見付けられることがあります。

ここでの教訓は「誰かをお茶に誘う」ではなく「カフェに行く」ということです。

研究者が言う「ソーシャルハブ」の肝は選べないところ、そこで誰に出会うのか分からないところにあります。

ソーシャルハブが逆説的なのはランダムさを得るためには計画が必要になることなのです。

トーニャの勤めたある大学では同じ階に郵便室があると、同じ階の同じ人しか会わなかった。しかし別の大学では1つの郵便室しかなかったが、そこがすべての教員が出会うソーシャルハブとなっていました。

設計上の小さな変更で人々の偶然の出会いに大きな違いが生じるということです。

自分のフィルターと戦い、もっと非効率にし、人間検索エンジンをもっと曖昧なものにすることです。

そしてもっとランダム性を持たせることで、世間を渡る範囲を広げることができます。

2.他の人に接触する勇気

社会・経済的地位の高い人と低い人の安定している状況と職を失うという不安定な状況という2つの状況で比較しました

職のある安定な状態

地位の低い人のほうが、より多くの人のことを考え接し、人脈の広げ方についても地位の高い人たちより、多様な人のことを考えて捉われていなかったのです。

職を失った不安定な状態

地位の低い人は内向きになり、人数も多様性もわずかな人のことしか考えなくなりました。

一方で地位の高い人はより多くの人、より広範囲の人のことを考え挫折を跳ね返せる位置を取ろうと考えるのです。

不安定な状態のとき、自分の人脈を心理的に縮めてしまうのです。嫌がらせされたとき、いじめられたとき、失職の恐れに直面したとき、落ち込み無力に感じるとき、閉じこもって孤立してしまい、盲点ができて、自分の持つリソースも、味方もチャンスも見えなくなります。

想像してみてください。お父さん、お母さん、ペットを除いて知り合いとの縁をみんな切ってしまうところを。

これが人の繋がりを最も必要とするときに私たちのやってしまうことなのです。

人とのつながりをさけない2つの方法

1つはFacebookなどの友達を見て、思い浮かぶよりも多くの人がいることを思い出すということです。

もう1つは、自己肯定-自分の価値について考え、強みを生かして人付き合いするということの効果です。

自分を肯定する人は脅威と感じる人からもアドバイスを受けることを可能にします。

3.財産ではなく人間として考えること

最近誰かに お願いごとをした時の言葉

「あなたは素晴らしい財産だ」「1つ借りができました」「何かでお返しします」

こんな言葉は経済的な考えで、バランスシートや会計取引のような考え方です。

人間関係を取引として見てしまうのは、人間として居心地悪く感じるものです。

言葉で見る人間感

人間関係をもっと人間的に考えること、その一案として、「お願い」「ありがとう」「どういたしまして」を他の言語ではどう言うのか直訳してみるとわかることがあります。

「ありがとう」はスペイン語“gracias”、イタリア語”grazie”、フランス語”merci”でgrace(恵み)やmercy(慈悲)を意味します。

これらは信仰の言葉で、経済や取引とは無関係です。

「どういたしまして」は説得の理論で有名なロバート・チャルディーニは人の持つ返報性について 語り、取引をもっと強調する必要があり、代わりに「あなたも同じようにしてくれたことでしょう」 という言い方を勧めます。

でも取引的には考えない方が良いときも、取引に見えない方が良いときもあります。

中国語の「どういたしまして」の 「不客气」は、「固くならないで」「私たちは家族です」「かしこまる必要はありません」という意味です。

インドネシア語の「どういたしまして」は“kembali”は 「戻ってきてください」。

今後「どういたしまして」を言うときは取引ではなく、社会的絆を強めることを考えるといいでしょう。

「ご一緒できて良かった」や「そのための友達です」など。

宇宙の原子であること

「人生とは旅である」というメタファー、人生とは列車で、人はその乗客で一緒に乗り合わせた人たちがいる。

色々な人が乗っていて、しばらく一緒になる人、別の駅で降りる人、新たに乗ってくる人がいます。

これはこれで素敵な表現だけれど、列車の乗客というのは受身で、ごく直線的です。

そして特定の目的地に向かっているイメージです。

それよりも自分を原子のように考えて、他の原子とぶつかり合い、エネルギーをやり取りし、結合して、何か新しいものを生み出しながら社会という宇宙を旅する存在というのはどうでしょうか。

まとめ

同じ仲間、同じ方法、同じ場所、日常であれば当たり前に選ぶものです。

それはそれでいいと思います。

しかし状況が変わったときにそのままでいるとどうにもならないことってありますよね。

ついつい考え方を狭くして、今までと同じ状況から抜け出せなくなり、悪くなる一方。

または新しいことをしたいというときに、何も状況を変えない。

損をしているのは自分の日常かもしれません。

何も変わらなければそれでいいのですが、何も変わらない人生はそうそうないものです。

常に、日常にこそ変化を加えること、弱い靭帯やソーシャルハブを見つけ出すことを常に意識していくと、いざという時はだけでなく、日常を面白くできるかもしれません。

そして人間関係は人間であることを忘れない、基本的なことでなかなかできていないかもしれません。

今からでも変えていきたいですね。

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