【TED】「マイケル・グリーン:2030年までにより良い世界を作るには」まとめ

おすすめTEDのご紹介です。

マイケル・グリーン: 2030年までにより良い世界を作るには

(このTEDの内容は2015年のデータがもとになっています。)

2030年に向けた地球規模の開発目標

これから世界は良くなるのか?10年後、15年後は?

2015年世界の指導者達がニューヨークの国連本部に集い、2030年に向けた新しい地球規模の開発目標を採択しています。

THE GLOBAL GOALS https://www.globalgoals.org/ja より

1.貧困をなくそう

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を

4.質の高い教育をみんなに

5.ジェンダー平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを

12.つくる責任、使う責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさも守ろう

16.平和と公正をすべての人に

17.パートナーシップで目標を達成しよう

この実現は可能なのか?よりよい世界を目指すこのビジョンは達成できるのか?

政治学者のマイケルは「実現可能あり」としています。

ただ今のままでは無理だと、補足する。

それはどういうことなのか?

貧困率は下がっている

2001年、国連は別の「ミレニアム開発目標」というものを採択しました。

主な狙いは2015年までに貧困状態にある人々を半減させること。

この目標の基準は1990年。当時は世界人口の36%が貧困状態であり、この割合を2015年までに18%にするという目標でした。

結果は目標を超えて、2015年の世界の貧困率は12%まで下がっています。

成功の要因

なぜ成功したのか?

大部分は経済成長によっていて、貧困率が大きく低下した国々には中国やインドがありこれらの国は経済が急成長しています。

それではこの成長を今後も同じように繰り返せるだろうか?

経済成長だけで、2030年に向けた新しい地球規模の開発目標を達成できるだろうか?

この目標はとても複雑で、実際17のゴールに、169項目のターゲット、さらに数百に上る指標があります。

またゴールにはかなり具体的な項目の 「貧困をなくそう」がある一方で、もっと漠然とした「平和と公正をすべての人に」まであります。

このような目標の達成を知るためには指数が必要になります。

社会進歩指数

評価のために 「社会進歩指数」という指数を使った話をしていきます。

この指数を使えばこの目標が目指す、すべての項目を測り、1つの数値にまとめて評価し、進歩を時系列で追うことが可能になります。

この社会進歩指数は社会に関する3つの本質的な問いを投げかけています。

1.すべての人が食料や水、住居や医療、安全といった生存に不可欠なものを持ちえているか

2.すべての人に よりよい暮らしの基礎となる教育、情報、健康、福祉また持続可能な環境が与えられているか

3.生活向上の機会、それは人権など様々な権利や選択の自由、差別からの解放や世界中の最先端の知識へのアクセスを通じた教育がすべての人に保障されているか

社会進歩指数は52の指標を使い、これらすべてを合計し0から100の点数で総合スコアを算出します。

世界の社会進歩指数

これで分かったことは最も成績の良いノルウェーのスコアは88、最も成績の悪い中央アフリカ共和国のスコアは31で、全世界の平均スコアは61になりました。

具体的に言うと平均スコアでは、多くの人は現在のキューバやカザフスタンとほぼ同じ社会進歩レベルで暮らしていることになります。

それではどれくらいのスコアを目指したらよいのか?

数値を検討して推測するとスコア75あたりが、人類の大きな進歩と言え、国際目標を達成したとみなすことができるスコアでしょう。

社会進歩指数は国際目標を達成の予測に役立ちます。それはこの指数には経済指標が含まれないのです。社会進歩指数のモデルにはGDPも経済成長率も含まれていません。

これにより経済成長と社会の進歩の間にある関係を理解することができるのです。

図で見る国際目標の達成

https://www.ted.com/talks/michael_green_how_we_can_make_the_world_a_better_place_by_2030/ より

縦軸は社会の進歩すなわち国際目標の達成を目指す内容を、横軸は人口1人当たりのGDPです。

右のほうが豊かになります。

そしてこの図の中に世界のすべての国を点で表して配置し、その上に平均的な関係を示す回帰線を描いています。

ここからわかるのは我々が豊かになるほど社会はより進歩する傾向がある。しかし豊かになるほどGDPの増加の割に社会の進歩は少なくなるということです。

赤い点は2015年の平均の位置で、社会進歩指標は61で人口1人当たりのGDPは1万4千ドルです。

GDPは関係ない?

そして2030年にはどうなっているのでしょうか?

最も確かな予測は、アメリカ農務省のもので、それによると今後15年間の世界の経済成長率は平均で3.1%。仮にそれが正しいとすると、2030年には人口1人当たりのGDPは2万3千ドルになるでしょう。

それを会計事務所デロイト所属の経済学者たちが膨大な数値を処理してだした答えでは「世界の富の平均が年1万4千ドルから2万3千ドルになると、社会進歩指数は61から62.4に増加する」という答えでした。

https://www.ted.com/talks/michael_green_how_we_can_make_the_world_a_better_place_by_2030/ より

貧困対策は経済成長の恩恵を被っているように見えるが、国際目標を達成しようとする時にはそれほど効果がないようです。

経済成長では達成できない国際目標の達成

これには2つの理由があります。

1つはある意味、私たちは自らの成功の犠牲になっているから。

経済成長で簡単に利益を上げられる時期は終わり、より難しい局面に入っているのです。

もう1つは経済成長には利益だけでなく、環境に関わるものや肥満などの新たな健康問題からくるものも含めたコストも伴うのが当然です。

ただ経済的に豊かになるだけでは国際目標に到達できないということなのです。

GDPは低くとも、社会進歩は大きい国

https://www.ted.com/talks/michael_green_how_we_can_make_the_world_a_better_place_by_2030/ より

先ほどの回帰線に戻ると、実際には傾向線の周りにノイズが多数見られます。

そこからわかることはGDPが定められた運命ではないということです。

ロシアには大量の天然資源があるが社会問題も多く、中国の経済成長は急激だが人権や環境問題についてはまだまだ、インドには宇宙計画があるが、トイレすらない人が数百万人いる。このように、その豊かさに比べ社会の進歩が遅れています。

またそれとは反対にGDPに比べて 社会の進歩が進んでいる国もあるのです。

コスタ・リカは教育や健康や環境面の持続可能性を優先しており、その結果GDPはささやかだが、極めて高いレベルの社会進歩を達成しているのです。

他にも、ルワンダのように貧しい国からニュージーランドのように豊かな国まで、GDPはそれ程ではなくても大きな社会進歩を達成できるのです。

ここには大きなヒントが2つあります。

何を選択するかということ

第1に国際目標が解決を目指す問題の多くにはすでに解決策が垣間見えるということです。

もう1つは私たちがGDPの奴隷ではないということです。

重要なのは何を選ぶかであり、もし人々の幸福を優先するならGDPから予測される以上の進歩も可能なのです。

https://www.ted.com/talks/michael_green_how_we_can_make_the_world_a_better_place_by_2030/ より

現在目指すスコアは75ということは確認しました。

仮に経済成長だけに頼るなら62.4まで、次に社会進歩で遅れをとっているロシアや中国、インドが平均まで向上すると65、もう少し楽観的な見方をして、すべての国が少しだけ幸福に富をまわすと67まで達成できます。

さらに大胆に世界中の国がコスタ・リカのように、富を国民の幸福のために使い人間としての幸福を優先させたらテ73まで達成できます。

今までどおりにしていたらこの達成は不可能です。

仮に大規模な経済成長があっても、それが一部の人の超豪華クルーザーやスーパーリッチな人々を養うだけでその他の人々を置き去りにするなら、目標は達成できないでしょう。

世界の解決策を評価し、目標達成をめざすにはどうすればいいか?

市民による通知表

前向きに考えて、世界の指導者たちが目標の達成を約束している中で、それを守らせるためにはどうしたらよいでしょうか。

世界の指導者たちに説明責任を果たさせ、これから2030年までずっと進捗状況を追っていくのです。

それは市民による通知表です。

市民による通知表は私たちが学生時代から慣れ親しんだ通知表というシンプルな枠組みにすべてのデータをまとめて、指導者たちに説明責任を果たさせるものです。

成績として、最高の状態のAから最悪の状態のFまでの成績をつけます。

現在の私たちの世界の成績はCマイナスです。

市民による通知表を毎年アップデートし指導者たちがこの目標を達成して約束を守るよう説明させる必要があります。

国際目標を達成するためには私たちも指導者もやり方を変えるしかなく、そのためには私たちが変化を強く求める必要があります。

現状維持をやめ、違った方法を選び、自分たちが望む世界を目指しましょう。

まとめ

より良い世界を目指すこと。

それは経済の発展だけでは不可能なようです。

新興国が良くなるだけではなく、豊かだと思われている国こそがよりよい国を、そして世界を目指すときが来ています。

それは経済優先の仕事をするだけではないことから、私たち一人一人がその働き方を見直す必要もあるということです。

お金だけではない豊かさ、それは私たちだけでなく、世界が直面している課題のようです。

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