今回は【世の中がわかる「○○主義」の基礎知識】 吉岡友治 2007年 PHP研究所 のご紹介です。
〇〇主義をどこまで知っていますか?
ニュース、特に政治の場面で出てくる〇〇主義。なんとなく文脈で理解できるけれど、詳しくは知らない、という人のために、
この本は一つ一つの〇〇主義をその似ている主義との違いや関係性を説明してくれているのでとてもわかりやすい本になっています。
この本では目次だけでもざっと以下のように100近くの主義(一部は主義ではないですが)の概要を説明してくれています。
こんなに主義ってあるんだね
本に紹介されている〇〇主義
- リベラリズム
- リバタリアニズム
- 市場原理主義
- 共同体主義
- ネオリベラリズム
- 全体主義
- 民主主義
- 貴族政治
- 神権政治
- ポピュリズム
- 独裁主義
- 議会主義
- 立憲主義
- 相対主義
- 功利主義
- 人格主義
- 保守主義
- 原理主義
- 虚無主義
- 直観主義
- 体験主義
- プラグマティズム
- 実証主義
- 合理主義
- 理神論
- 懐疑主義
- 実存主義
- 行動主義
- 社会学主義
- 構造主義
- ポストモダニズム
- 利己主義(エゴイズム、セルフィッシュ)
- 利他主義
- 独我論(ソリプシズム)
- 博愛主義
- 愛国主義
- 人種差別(レイシズム)
- 平和主義
- 敗北主義
- 古典主義
- ロマン主義
- 野獣主義(フォービズム)
- 立体主義(キュビズム)
- 未来主義
- 超現実主義
- 新古典主義
- 抽象表現主義
- ミニマリズム
- 拝金主義
- 快楽主義(エピキュリアニズム、ヘドニズム)
- 禁欲主義(ストイシズム)
- 清貧主義
- 愛国主義(ショービニズム、ジンゴイズム、ナショナリズム)
- 資本主義
- グローバリズム
- 愛郷心(パトリオティズム)
- アナキズム
- コスモポリタニズム
- サディズム
- マゾヒズム
- フェティシズム
- ピグマリオニズム
- ナルシシズム
- センチメンタリズム
- 帝国主義
- コロニアリズム
- ポストコロニアリズム
- オリエンタリズム
- フェミニズム
- 土着主義(ネイティヴィズム)
- 原理主義
- 民族主義
- 楽観主義(オプティミズム)
- 悲観主義(ペシミズム)
- ダンディズム
- 日和見主義(オポチュニズム)
- スピリチュアリズム
- オカルティズム
- 官僚主義
- 教条主義
- 瑣末主義
- セクショナリズム
- 事なかれ主義
- 事大主義
- 権威主義
- マンネリズム
- ご都合主義
- 成果主義
- 社会主義
- 冒険主義
- ラジカリズム
リベラリズムとリバタリアニズム
例えば1.リベラリズムと2.リバタリアニズムの違いを本書の言葉を借りるなら、「リベラリズム=自由であるためには国家が介入して再配分をしなくてはならない(35P)」であり、「リバタリアニズム=努力した結果は自分のもの、国家がそれを盗むのは許さない(30P)」となっています。
つまりリベラリズムは国家を土台にした自由の考え方で、リバタリアニズムは国家さえ無視した自由の考え方、と考えられます。
こんな風に、簡単に主義の意味を理解できる本になっています。
まとめ
一読しておくとニュースの政治やまたはアートや文学の歴史の〇〇主義についてもなんとなくイメージがつかめます!
〇〇主義はそれぞれ奥の深い言葉もあるので一つ一つを詳しく調べると大変ですが、なんとなくの意味や関連性を知りたい人にはおすすめの1冊です!
冒頭の「エピキュリアニズムでプラグマティズムでアナキズム」もこの本で解読してくださいw
それに「有名な誰々の発言が〇〇主義だ」というのを捉えられたら、その人の考え方も理解しやすくなるね
ここまで〇〇主義を網羅している本も少ないよ
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