セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティハラスメント・・・世の中に溢れているハラスメント。
人を不快にさせるハラスメント。
臭い上司に仕事を頼まれるついでに触られたり、「それ終わるまで今日は帰れないからね、残業になるのは君が遅いだけだから、残業代は出ないからね」って言われたり。前者はセクハラ、後者はパワハラにあたります。あっ、前者は臭いからスメハラもありますね。仕事をしているとハラスメントで溢れている世の中。
一体どうなっているのでしょうか。なんでもハラスメントで片付けて、ちょっとくらいいいんじゃないの?とお考えのあなたにこそ読んでいただきたいです。
まずは世の中に溢れるハラスメントを見ていきたいと思います。
(今回はすごく話がそれます。しかし、「話がそれる」、それがこの記事の本題でもあります。)
目次
50種類を超えるハラスメント
今では50種類にも及ぶハラスメント、見渡す限りのハラスメントで溢れています。さてそのハラスメントとされるもの中の一部のとんでもハラスメントをご紹介します。
・お菓子ハラスメント(オカハラ)
特定の人にお菓子をあげない、配らないまたは旅行へ行った後のお土産問題のことを指すそうです。
・ヌードルハラスメント(ヌーハラ)
麺をすするズルズル音。小さな頃から麺類を食べている日本人なら麺を食べる時は当たり前のように出てしまうあの音。麺を食べ慣れない外国人には不快なんだそうです。掃除機やバキュームカーの音を連想させることからハラスメントとされています。
少し話はそれますが、この対策として日清では「PRODUCT(プロダクト) X(ペケ)」というプロジェクトの第一弾企画で乙姫ならぬ音彦という商品を開発しようとしたそうです。(クラウドファンディングで注文数が達しなかったため発売に至らなかったようです。)
「PRODUCT(プロダクト) X(ペケ)」第一弾 音彦https://www.nissin.com/jp/news/6504
もっと話はそれますがこの「PRODUCT(プロダクト) X(ペケ)」第二弾企画として、昨今の食品ロス問題の対策の一環として考えられた「キャベバンバンCBB-001」
日清UFOの湯切りの際のフタ裏に付着するキャベツ問題。年間約4.17tものキャベツが廃棄されているそう。
キャベバンバンという名称で、食べる前にフタを叩いてキャベツを落とそうという啓発です。
ふざけているようですが、真面目な話です。
そしてこのキャベバンバンを振動で落とす専用の「キャベバンバンCBB-001」もクラウドファンディングで注文数未達のためお蔵入りになったようです。。。
「PRODUCT(プロダクト) X(ペケ)」第二弾「キャベバンバンCBB-001」 https://www.nissin.com/jp/news/6987
増え続けるハラスメント。他のハラスメントを考えてみた!
ワーキングハラスメント(ワーハラ)
働きたくないのに、働いていることを不快に思うこと。したいことをしたらいいと言うけれど、そう簡単にしたいことをして生きられるなら誰も苦労しない。どんな仕事にも
キャピタリズムハラスメント(キャピハラ)
ワーハラに関連するもので、働かないと生きていけない資本主義自体をハラスメントだと感じること。働かない生き方を模索するも、結局は仕事へとつながり、また堂々巡り。私は体を動かす一切のことをしたくないのにそうせざるをえないこのような資本主義の状態を不快に思うこと。
ちょっと危険な主張につながりかねないので、もう少し優しいものを考えてみました。
ウインドウズハラスメント(ウイハラ)
普段マックを使いなれた人が突然ウインドウズのPCを操作しなければならなくなり、細かなキーボード操作などの違いで不快に思うこと。反対に、マックハラスメント(マクハラ)もある。
どうでしょう?これも立派なハラスメントではないでしょうか?
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まとめ(むしろここだけ読んでもらえればいいけれど、それはそれで寂しいので上から読んでくださいませ。)
「ハラスメント」という言葉。ちょっとくらいいいんじゃないの?と思ったあなた。あなたは多分加害者気質をお持ちです。
ハラスメント、そんな言葉で話をそらしてはいけません。
会社内や、グループ内で、そこまで深刻ではないけれどちょっと気になるな、というレベルならまだしも、深刻に悩み始めたらそれすでにハラスメントではありません。
セクシャルハラスメントは立派な強制わいせつ罪、傷害罪、暴行罪、強姦罪、強要罪、名誉毀損罪、侮辱罪、脅迫罪が成立する場合があります。深刻に悩み始めたらそれは「ハラスメント」ではなく、いずれかの罪です。
パワーハラスメントも同じく上記の罪が当てはまります。
マタニティハラスメントについても、会社では不法行為責任や安全配慮義務違反などが考えられ、「ハラスメント」という言葉にそらされることなく、つぶさに事の次第を整理しなければなりません。
世の中に溢れている「ハラスメント」の中に埋もれて、簡単な問題にされてしまいがちですが、「ハラスメント」という英語で話をそらされては本当に目をそらしてはいけない事態が軽くなってしまいます。ジョージ・オーウェルが「言葉と政治」の中の「相当する日常的な英語(※日本では日本語)が思い付く時に、外国語や学術用語、専門用語を使ってはならない。」にまさに該当するもので、「ハラスメント」という言葉でごまかされている、話をそらされている気がしてなりません。
ここではたくさん話をそらしてきましたが、このように、全てをハラスメントという言葉にしてしまい、現実に起こっている本当に不快な事実がそらされていることにそろそろ気づいてもいい頃です。
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