俺のことを好きかも
友人のAは毎朝コンビニに行くらしい。昼ごはんでも買っているのかと思ったけど、どうやらある店員さんに会いに行っているようだった。
その店員は女性で、年上のようだけど、鈴木杏樹に似ていてとてもきれいだという。
その上、「いつもありがとうございます」からの二言三言世間話もするようになったのが一週間前。
「家は近いんですか?」とか、「お仕事は何されてるんですか?」とか割とプライベートなこともきかれようになり、会話が楽しくなっているようだ。
それでAは勘違いをした。
「俺のことを好きなんじゃないか」
はじめまして
そのコンビニに行ってみた。その鈴木杏樹に似ている人は確かにいた。てか鈴木杏樹だった。
レジに並んで「おはようございます」と一緒に眩しい笑顔。
「はじめまして、ですよね?」だなんてコンビニで初めて言われた。
僕はただ「、、、あっはい」としか応えられず、それに彼女は満面の笑みを浮かべた。
これは勘違いするな。僕は冷静な判断で単純にそう思った。
こういったあざといと言えば悪い言い方かもしれないが、人の良さが溢れている人間って時々いる。
そしてそれに対して勘違いをする人はもっといる。
でも勘違いは必要なのだ。
(ちなみに友人の好んだコンビニ店員の鈴木杏樹には、旦那と子どもがいたそうだwさすが鈴木杏樹w)
勘違いはすべてのはじまり
こういった恋愛的なものも、他には、ビジネスもお笑いも、まずは勘違いからはじまるのだろう。
この人は俺が好きなのかも?もあるし、俺はこの人が好きなのか?も勘違い。
そしてこれ俺に役立ってるからみんな必要で、絶対売れる!っていう勘違いをしないと、商品は生まれない。
俺が言ってることおもしろいから、みんなも笑ってくれるはず、って勘違いが無いとお笑いは生まれない。
論理的に考えて、結びつかない話を結びつける多少のそういった勘違いが物事のはじまり。
勘違いを鍛える
つまりはすべて勘違いからはじまる、と言っても過言ではない。
だから勘違いをし続けることが必要だ。
あの人は絶対、俺が好き!も、これは絶対みんな必要!も、これ絶対みんなもおもしろい!も、とにかく思いつきやアイデアに対してそう思ってみる。
勘違いしてみることだ。誰にも評価できないことなので勘違いからはじめる。勘違いという入り口からとにかく入ってみる。
そしてその入り口に入ってから精査をする。
まずは恋愛的なもの。
あの人はなぜ自分にあんなことを言ったり、したり、したのか。
そしてそれは自分にだけのものかどうかで、恋愛的なものか、はたまた、ただ仲良くできるだけかを突き詰める。(人間関係の勘違いは特に注意。よく考えて振り分けないとストーカー呼ばわりされる。)
そしてビジネス。
これは自分にとってどう役立つのか、どういった場面で便利か。
そしてこれは誰もが気軽に使えて便利なのか、はたまた、特殊な一部の人にだけ使えるものかを突き詰める。そこが売れる売れないの分かれ道で、しっかり突き詰めれば稼げるし、考えないと損をする。
そして笑い。
この笑いはどう言ったユーモアなのか、誰もが笑えるのか。
ブラックジョークは出し方に注意だし、身内ネタはごく一部にしかわからない。時事ネタやあるあるネタだと一般的だが、ありふれてしまう感も拭えない。そこにどういった個性を加えるかを考える。
全ての始まりは勘違い。センスなんて必要ないし、努力は後から付いて来る。
勘違い、始めてみませんか?
コメントを残す