おすすめTEDのご紹介です。
アン・ラモット:人生と執筆から学んだ12の真実
アメリカの作家アン・ラモットのユーモア溢れるお話です。
当たり前のようで気づいていない、心安らぐ彼女の語る「真実」の話です。
(ここでは動画のアンのユーモア溢れる話の大事なところだけを抜書きしていることをご了承ください。)
目次
1.すべての真実はパラドックスである
人生は貴重で計り知れず素晴らしい贈り物であると同時に肉体的な面では耐え難いもので、
強い感受性を持っている人にとっては随分と良くない組み合わせのものです。
あまりにも厄介で変なものなのでハメられてるんじゃないかといぶかしみます。
同時に胸を打つ愛らしさや美しさと絶望的な貧困と洪水と赤ちゃんとにきびとモーツァルトに満たされ、
すべてが一緒くたに渦巻いている、理想的なシステムとは思えません。
2.ほとんどのものは、人間も含めて、しばらくコンセントを抜いておくとまた動くようになる
(説明はありません。)
3.永続的に助けてくれるもの、自分をおいてはほぼ存在しない-臓器移植を待っているのでもない限り
心の穏やかな状態は買うことも、得ることも、付き合うこともできません。
これは一番ひどい真実であり、憤りを感じます。
これは心の営みであり、世界一愛する人たちのために平安や持続的な改善を用意してやることはできず、
自分の道、自分なりの回答を各々が見つけなければいけません。
子ども達が大きくなって「旅」に出るときに、日焼け止めやリップクリームを持って、
伴走してやるわけにはいかない、それは手放さなければいけないことで、そうしないことは敬意を欠いていることなのです。
どのみちそれが自分以外の人の問題なら、たぶん答えを持ち合わせてやいないんです。
4.とても落ち着いて見える人であっても、誰もがしくじり、破綻し、依存し、怖れている
他の人は思っているよりも自分と変わらず、自分の内面と他人の外面を比べようとしないこと、
そうすることは今以上に惨めになるだけです。
誰も助けたり、直したり、救ったりできないし、しらふにしてやることもできません。
その一方、徹底したセルフケアは飛躍的で新鮮な空気のように、自分の中から大気へと放射します。
それは世界へのとても大きな贈り物です。
馬鹿げて、自己中で、奇妙で、悩ましい自分に、愛情で一杯になる場所が家庭で、そこが世界平和の始まる場所です。
5.75%カカオのチョコレートは食べ物なんかじゃない
その1番よい使い道はヘビの罠に付ける餌か不安定な椅子の脚の長さの調節のためです。
食べられたものじゃありません。
6.書くこと
皆さんの知っている作家は誰であれ、第1稿はひどいもの。
でも彼らは机に向かい続けます。
それが人生の秘訣です。
たぶんそれが皆さんと作家の大きな違いでしょう。
彼らはただ書く。
自分との約束のように、借金を払うように。
内から出てくるものを、毎日少しずつ、物語る。
執筆について大切な2つの点は1つずつ片付けること、そしてひどい第1稿を書くこと。
どこから始めたらいいか分からなければ自分に起きたことのすべて1つ1つが自分のものであり、
それについて書けばいいことを思い出してください。
自分のことをもっと良く書いて欲しいと言う人がいたらそれは自業自得ってものだと言ってやればいいのです。
いつか目覚めたとき、心の琴線に触れるものを何も書いたことがなければ最悪な気持ちがするでしょう。
自分の物語、思い出、見通し、歌、自分の真実、自分の物事のバージョン、それらを自分の声で語るのです。
それこそが各々みんなに与えるべきものであり、またそのために生まれてきたのです。
7.出版と創作上の一時的な成功は克服すべきものだということ
成功は失敗と同じくらい多くの人を潰すもの。
想像できないやり方で、人を傷つけ、損ない、変えるものなのです。
1つ目に戻り、すべての真実はパラドックスです。
自分の作品が出版され、自分の物語が読んでもらえ聞いてもらえることは1つの奇跡です。
本を出せば癒されるという幻想、そんなものは壊しましょう。
癒せないし、癒されないです。
しかし書くことは癒しになります。
聖歌隊やブルーグラスバンドで歌うことも、地域の公共の壁に絵を描くことも、野鳥観察も、
引き取り手のない老犬の面倒を見ることも癒しになります。
8.家族
家族というのはとてもとてもとても難しいもので、いかに大切で、驚くべき存在であっても、
親戚の集まりで、突然殺意や自殺願望が沸いたとしても、家族はみんなにとって、奇跡だということを忘れないでください。
とくに妊娠と出産というものはそう。
地球は許しの学校です。
まずは自分を許すこと、それは晩ご飯の席で始めるのがいいでしょう。
9.食べ物
「もう少しうまくやるように、言っている意味はわかるはずよ」
(ここのくだりで笑いが起こるが、どういう笑いかが分かりませんでしたw)
10.神の恩寵
神の恩寵は魂のWD-40(アメリカの家庭で多く使われている潤滑剤です。日本でいうとクレ556のようなもの)ないしは浮き袋。
恩寵が不思議なのは神の愛が、キッシンジャー(アメリカの政治学者、政治家)にも、プーチン(ロシアの大統領)にも、
私にもそして皆さんの孫たちにも同じように注がれることです。
神の恩寵の働きは、私たちを変え、癒し、世界を癒します。
恩寵は皆さんの居場所を確実に見つけますが、元の場所に残したままにはしておきません。
そして電話が鳴ったり、メールが来たりして、あらゆる困難にもかかわらず、自分自身のユーモアのセンスを取り戻すでしょう。
笑いは本当に、神聖な炭酸飲料のようなものです。
私たちが再度、息ができるようにして、自分を取り戻させてくれ、人生やお互いへの信頼を与えてくれます。
そして恩寵はいつも最終打者だということを覚えておいてください。
11.神とは単に良いものを意味する
神のうってつけの名前は「自分でないもの」です。
エマーソンは「地上で最も幸福な者は自然の中に神の教えを学ぶ者だ」と言っています。
だからたくさん外に出て、空を見上げましょう。
蜜蜂は蓋のないメイソンジャーの底に捕まえておけると牧師さまがおっしゃっていました。
空を見上げないので、したたかガラスの壁にぶつかるばかりなのだと。
外へ出て、空を見上げましょう。
人生の秘訣です。
12.死
その人なしに生きられないような人を失うのは 耐え難いものです。
文化がどう教えていようともその喪失を乗り越えることは決してなく、それは乗り越えるようなものではないのです。
キリスト教徒は死を住所変更のように考えていますが、封印してしまわなければ、
いずれその人は心の中で完全に再び生き始めます。
レナード・コーエン(カナダのシンガーソングライター、詩人、作家)の言うように、
「すべてにひびがあり、そうやって光は入ってくる」のです。
そうやって私たちは親しい人を全く再び生きて感じるのです。
その人のことを考えていて、声をあげて笑ったら、すごく不都合な時ということもあるでしょうが、
それは素晴らしいお知らせなんです。
しかしその人の不在は、終生の悪夢のようなホームシックをもたらすでしょう。
深い悲しみと友、時間と涙がある程度は癒してくれるでしょう。
涙はその人の歩む大地を洗い流し、洗礼しみずみずしく潤してくれるでしょう。
神がモーセに言った最初の言葉は「くつを脱ぎなさい」
そう見えなくても、そこが聖なる地だからです。
心配しないで、人生をどうにか歩んでください。
ほとんどのあらゆる死は簡単でやさしいもので、相応しい人々が必要とするだけ側に付いていてくれます。
孤独にはなりません。
何がそこに待っているにせよ、そこへ渡れるようみんなが助けてくれます。
ラム・ダス(アメリカの元大学教授、スピリチュアリスト)が言うように、
「すべての後には、それぞれ家に帰っていくだけ」 なのです。
まとめ
アンの胸に残る話でした。
生きる中での不安の答えでもあり、迷ったときの道しるべにもなりそうです。
どうしても省略したところがありますので、一度実際のTEDを見て、そのユーモアに触れることをおすすめします。
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