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デレク・シヴァーズ: 目標は人に言わずにおこう
目標を人に話すと・・・
自分に大きな個人的な目標ができた時、それを人に話してしまうと、目標の実現の可能性が下がることは心理学に実験で繰り返し示されているのです。
目標を人に話して認めてもらうと、それがある種の社会的現実になってしまい、すでに実現したかのような錯覚をしてしまいます。
そうすると実際に必要な努力を行う動機付けが低下してしまいます。
心理学者たちによる証明
これは心理学者たちによって証明されていることです。
社会心理学者クルト・レヴィンは1926年にこれを「代償行為」と呼んでいます。
心理学者のヴェラ・マーラーも1933年に他者に認められた時、心は現実に感じることを示しました。
そしてニューヨーク大学の心理学教授ペーター・ゴルヴィツァーも2009年に実験結果を公開しています。
実験の結果
その実験では163人に4つのテストを受け、それに伴って個人目標を書いてもらい、そのうちの半分の人にはその目標をみんなに向かって宣言してもらい、残りの半分の人は口外しないようにしてもらいました。
そして45分の時間が与えられ、自分の目標達成のための作業をしてもらい、好きな時にやめていいように言いました。
するとどうでしょう。
目標を口外しなかった人たちは、皆45分間を全部使い、それでも目標の実現はまだまだ遠いとしました。
一方、目標をみんなに向かって宣言した人たちは、平均33分をすぎたところでやめてしまい、目標にずいぶん近づいた気がすると言ったのです。
目標を人に言うなら
大きな目標ができると、人に言いたくなりますよね。
目標の実現のために、その誘惑に抵抗しましょう。
「言うこと」と「実行すること」は違うということを理解しましょう。
そしてそれでも目標を人に言ってしまいたくなったら、例えば「今度マラソンに出るんだけど、週5日は練習をしないといけないんだ。もしも練習してなかったら、喝を入れてくれないかな?」というように、自分が満足しない言い方をしましょう。
まとめ
何か目標を持つと、多くの人は言いたくなるでしょう。
「有言実行」という言葉があるように、「言ったことはやる」ということはそもそもよくないようで、または「言ってからやる」とか思ってしまいますが、それが目標達成の足かせになるとは。
「無言実行」が目標達成のためには大事なんですね。
そしてまた言ってしまう場合にも、信頼できる人に一緒に目標達成の手助けをしてもらうために口外する姿勢が大事なようです。
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