マイケル・ノートン: 幸せを買う方法
宝くじに当たった人のその後
「お金で幸せは買えない」は嘘、それはお金の使い方を間違えているのです。
まずは幸せにならないお金の使い方。
宝くじに当たった人に関するCNNの記事によると、当たった人は、全財産を使い果たし、借金を作り、友人など会う人が皆、お金をねだってくるようになった、ということ。
結果、宝くじに当たる前よりも借金は増え、友人関係は悪化してしまったのです。
この教訓は、お金は人生を滅ぼし、友人関係を壊すだけではなく、人を非常に利己的に、自分のためにしか行動しなくするようです。
お金で幸せが得られないのは、いつも自分のためというお金の使い方が間違っているからではないのだろうか。
それでは他人のために使ってみたらどうだろうか?
他人のためにお金を使う
他人のためにお金を使う、そして人付き合いを積極的に行うとどうなるのか?といった実験を行いました。
2つの学生のグループで一方にはいつもどおり自分のためにお金を使ってもらい、もう一方には他人のためにお金を使ってもらい、それぞれのときの幸福度を測るというものです。
またそれぞれのグループの学生に5ドル、もしくは20ドルのお金を渡しました。
自分で使った人は幸福度は下がりはしないが、変わらず、一方他人にお金を使った人は幸福度が増しました。
また5ドルか20ドルかという金額の違いに幸福度は関係ないことも明らかになりました。
世界中のどこの国でも、文化的な差異で使い方は違うが、他人にお金を使う、ただその行為では同じということが明らかになったのです。
また世界中のほとんどの国で、慈善活動に寄付行為をする人たちのほうがしない人たちより幸福度が高かったのです。
幸福度は売上にも関わる
またこの幸福度は仕事における売上にもつながるようです。
するとチームメートのためにお金を使ったチームは別のチームよりも売上が多くなったのです。
自分のためにお金を使ったチームは仕事のやる気につながらなかったが、チームメートのために使うと業績は大幅に上がり、金額以上に大きな利益を上げることができるのです。
幸福はお金で買える
あらゆる環境で、誰かのためにお金を使うとことは、より大きな見返りがあることだと証明されました。
「もしお金で幸せは買えない」と思っているなら、それは使い方が間違っているのです。
どの商品を買えばいい、ということではなく、自分のためではなく、他人のためにお金を使うこと。
そうすると幸福になれるのです。
まとめ
幸福をお金で買うとはなんて素晴らしいことでしょうか。
これでお金で買えないものは無くなったかもしれませんねw
自分のために豪華なものを買ってもむなしいだけのとき、同じだけ他人に買ってあげると幸せになれる。
それは自分の子どもにたくさんものを買ってあげると、子どもの喜ぶ顔ももちろんありますが、それ以上にこういった効果から来ているのかもしれません。
このTEDで紹介されたDonorsChoose.orgは、 アメリカの低収入の公立学校の子どもたちへお金を寄付すると、物をその子たちのために学校で必要なものを買ってくれるというサービスです。
日本でも同じようなものにクラウドファンディングがその仕組みなのかもしれません。
幸せを欲したら、そういったところでお金を使ってもいいかもしれませんね。
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