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ロビン・ネーグル:ニューヨーク市のゴミの中で見つけたもの
目次
誰が私たちの代わりに清掃をしているのか?
ニューヨークのゴミの山をみてロビンは憤り、混乱を感じました。
ニューヨークでは毎日、1万1千トンもの大量のゴミと2千トンの資源ごみが回収されています。
そんなゴミを誰が清掃しているのか?
ゴミにフォーカスした人類学者である彼女は、
そんなゴミをめぐる現状を知りたいと思い清掃員として働きました。
ニューヨークでは衛生局の清掃員がゴミの回収をしています。
そこでトラックを運転し、ゴミを回収する仕事を通して体験したことについての話です。
ゴミの臭いより重さ
ゴミにはもちろん臭いもあり、本当にひどいこともあるけれど、
それはすぐに慣れるそうです。
それよりもゴミの重さ。
それには慣れることがないといいます。
数年たった職員でも何トンものゴミを体で支えることには慣れない人もいるようです。
危険な仕事であること
またゴミの清掃員は危険な仕事です。
アメリカの労働局の統計では清掃作業は最も危険な職業のトップ10に入っているそうです。
一日中激しい交通の中で行き来し、他の運転手は清掃員に目もくれません。
またゴミ自体が危険でトラックから飛び出て危険を及ぼすこともあります。
そしてゴミというのは終わりがないもの。
彼女はゴミ清掃の際に町を見て、ゴミがそれ自体で動いているように感じたそうです。
侮辱さえうける仕事
清掃車が道をふさいでいたり、清掃員が人の家に近すぎる場所で休憩をしていたり、
レストランでコーヒーを飲んでいても清掃員のところにきて罵ったり、
近くに寄らないで欲しいと言ったりする人さえ。
そんな清掃員の仕事は街でも最も重要な仕事である理由が3つあります。
清掃員の仕事が重要な3つの理由
1.公衆衛生を第一線で守っている
清掃員が毎日街でゴミを回収することで、ゴミが溢れることを防ぎ、
かつては深刻であった病気の抑制をしているのです。
2.経済的観点
古くなったものを捨てて、新しいものを買う。
そうしなければ経済が回りません。
それは資本主義的なものではなく、ただその関係性においてです。
3.早く動く現代のために
私たちは現代においてすばやく動くことに慣れています。
コーヒーカップや買い物袋を修理したり、洗ったりして、あまり持ち歩いたりしません。
使ったら捨てる。
それは掃除をしてくれることをわかっているからできることなのです。
清掃は儀式のようなもの
清掃員は毎日同じ時間に出発します。
そして多くは制服を着用し、人々はいつ彼らが来るのか把握でき、
そして安心して仕事ができます。
彼らはそのように安心させてくれる存在です。
彼らの作業でゴミや捨てられたものから人々は守られ、
その一連の流れは常に守られています。
それは2001年9月11日のあの日も同じように守られていたのです。
持続可能な未来のために
持続可能な社会を作るためには清掃員が被る犠牲も考慮に入れなければなりません。
また人々は清掃員と触れ合い、その持続可能性なシステムをどのように作ればよいのか
専門的な意見を聞くこと必要があります。
資源ゴミの回収方法は世界中で40年以上も素晴らしい成果を上げてきたが 、
製造の過程または原材料の時点から、ゴミの削減が可能な
今までとは違う新たな次元が必要です。
街のゴミは国のゴミの3%を占めます。
見過ごせません。
次、街で清掃員と出会うなら、彼らをきちんと見て、一言感謝の言葉を述べてください。
まとめ
ゴミを誰が回収しているか知っていますか?
ニューヨークと同じく日本でも各市町村の清掃の方が、
毎週決まった時間に回収に来てくれます。
毎週、毎週ゴミ清掃車はやってきてくれ、
毎回出てくる大量のゴミを回収してくれます。
本当に勝手なことを言えば、ゴミを出すことさえ億劫に感じます。
自分の出したゴミなのに。
毎日、毎週よくもこんなにゴミが出るもんだと、自分自身を戒めているのか、
慰めているのかわからない気持ちになります。
忘れていました。
清掃員の人がそれを決まった日にちに回収してくれているということで、
全ては支えられていると言うことを。
清掃員の人が来なくなると生活が一変するでしょう。
本当に当たり前の生活を送らせてくれていることに清掃と言う仕事に感謝が必要なんだと気づきました。
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