この映画、前半はとにかく喧嘩、喧嘩、喧嘩の話。殴る、蹴る、殴る、蹴る、の連続です。しかし単純な不良の青春映画では決してありません。柳楽優弥が演じる主人公が自分を試すようにそこらじゅうの人間に絡んで、殴り殴られ、いくらやられてもゾンビのように起き上がってやり返すまで、何度も何度も起き上がるその姿は圧巻!ここではその一部しか見せられませんが、ぜひ凹んだときなんかに見てもらいたい映画です。(あらすじはウィキペディア「ディストラクション・ベイビーズ」)
始まってすぐにこんなシーンになります。ここでは主人公 芦原泰良(柳楽優弥)が集団に囲まれてやられています。ここでも一度はボコボコにされますが、すぐに起き上がります。
獲物を探すように街をうろつき、
適当な男を見つけては、いきなり喧嘩をふっかけていきます。
相手が強いか弱いかなんて関係なく、からむものだから、こうやって馬乗りになってボコボコにされて、
しばらく呆然として、やがて立ち上がり、仕返しに。
やり返すまで諦めない。いきなり現れた相手にボコボコにされるなんて理不尽極まりないですが、主人公 芦原泰良は喧嘩に強いというより、体力が半端ない男です。
公園にいたヤンキーも人数なんか関係なく、ボコボコ。
夜の街を闊歩するチンピラまがいの男たちにも平気で絡んで、
戦います。相手も大の男。決して弱いわけもなく、
ボコボコにやり返されます。
地面に伸びてしばらく体力を回復させて、
と、先ほどの公園のヤンキーが仕返しにきても、決してひるむことなく、やり返す。
後日、先ほどのチンピラを街で見かけて、殴る、蹴る!車のフロントガラスで顔を叩く!
誰が見ていようが、何人いようがおかまいなし。
相手も黙っていない。やられる。
ゴミ捨て場に置いてけぼりにされるが、
やっぱりすぐにやり返しに行く。先ほどやられた男とパンチの応戦。このシーンめちゃくちゃいいですw
相手の男はふらついて、
ぶっ倒れる。
勝利の雄叫び。この後周りの男たちによってボコボコにされるが。
映画後半にあたりから、高校生の北原裕也(菅田将暉)と一緒に行動して、ずるずると事件になっていきます。弱いくせにいきがる裕也にそそのかされて、街じゅうの女性や学生関係なく手当たり次第に倒していくところはあまり面白くはない、というか、強い主人公の虎の威をかる裕也の行動が卑怯であまりにもずるくて腹立たしくなります。キャバクラ嬢の那奈(小松菜奈)も、せこい万引きを繰り返す女の子で、自分のしでかしたことを人のせいにするずるい役です。後半は、かいつまんで言えばそんな3人が事件を起こし、捕まる、という話です。
とにかく何度でも起き上がり立ち上がる主人公 芦原泰良の姿は、小さなことでも凹んで、ダメになりそうな時にはいい薬です。まあこの映画は、暴力と血にまみれているので、そういうシーンが多いのはちょっと無理、という人には見難い映画かもしれませんが、本当に殴られてるんじゃないの?と目を伏せさせる柳楽優弥の演技もすごいです!強く這いつくばってでも戦う姿は、目が覚めるような思いになるこの映画。ぜひ一度ご覧下さい。一応最後に暴力は絶対にいけません!
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