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ジュリアン・トレジャー: 我々に影響を与える4つの音について
目次
音が人間に与える4つの影響
生活をしていて、たいていの周りの音は偶然です。
そしてその多くは不快なものです。
このような音に打ち勝とうとする行動は、多くは無意識に行われていることがあります。
このような音が人間に与える影響は大きく4つに分けられます。
生理的なもの
音は人間のホルモン分泌に常に影響を与え、呼吸や心拍数、脳波にも影響を与えます。
警報ベル:コルチゾールを分泌する。ストレスによっても発散され、血圧や血糖レベルを高める。
波の音:おおよそ毎分12回の周期で、それは睡眠中の人間の呼吸の周期と同じで、休んでいる状態の感覚を呼び覚ます。
心理的なもの
音楽や自然の音は感情に影響を与え、また多くの人に安心を与えるものもあリます。
音楽:アルビノーニのアダージョなどが流れていれば、たいていの人は悲しい気持ちになる。
鳥の鳴き声:何十万年もの間に、鳥が鳴いていることが安全な証拠だということを学んでいる。
認知機能に影響するもの
人の聴覚入力処理の帯域は非常に限られていてノイズの環境では生産性が著しく低下し、静かな部屋に比べると生産性は1/3にもなります。
行動面への影響
激しいテクノミュージックを聞きながら、車を落ち着いて40kmで運転することは可能でしょうか?
また工事現場のドリルの音からはたいてい逃げようとします。
人は不快な音を避け 快適な音を求めます。
騒音から逃れられない人は、著しく健康を損ねます。
また音は売上にもつながります。
たいていの店で流れているのは不適切であり敵対的に聞こえる音で、30%近くの売上損失がお客さんが店からさっさと出て行ったり、入り口で引き返したりすることで発生しています。
お店の音がひどいとお客さんはすぐに出て行くのです。
音楽の影響力
音楽というのは非常に強力です しかししばしば間違って使われています。
出だしの1秒だけをぱっと聞いてもすぐにわかるという音楽もあるように、音楽は関連をすぐに想起することができる強力なものです。
・ビートルズ「ハードデイズナイト」
・「ジョーズ」のテーマ
音を使ったブランド表現
音を使ったブランドの表現には以下の8種類があります。
- ブランドボイス
- ブランド音楽
- 音のロゴ
- 広告音
- ブランドオーディオ
- 電話音
- サウンドスケープ(音の風景)
- 製品の音
この重要な8種類を真ん中に指針を持って、ブランドを表現します。
(音についての非常に細かい種類です。ジュリアンは音環境で効果を得る理論を確立してビジネスを行っており、これについても彼の理論になります。)
BGMの4つの黄金律
お店を持ったり、事業をしたりしている人のために、音に関する4つの黄金率をお伝えします。
1.調和すること
視覚的なメッセージと同じ方向性をもつことで、その効果は1,100%を超えます。
しかし音が調和せずに正反対の方向を向いたら効果は86%も減少します。
大きく増えるか、それとも減るかというほどに違います。
2.状況にふさわしいものであること
3.価値あるものであること
音でお客さんに与えられるものが必要です。
4.何度も何度もテストすること
そしてその音楽を何度も何度も聞いて試してみなければいけません。
以上の4つを意識して音をお店や事業で流す、あるいは作成すると売り上げにつながる効果が得られます。
音について意識をすること、それは健康にも良く、生産性にも貢献するものです。
そして一日最低5分、鳥のさえずりを聞くこと。いくら増やしても過剰摂取ではありません。
そうすると安らかな音の世界を実現できることと思います。
まとめ
朝、目覚まし時計で起きる。
音は朝一番に出会う感覚かもしれません。
何気なく耳にする音、それはストレスにもなり、健康に良いものにもなりえるものです。
時にはどうしようもない音ですが、意識して耳をすましていれば、避けられるものもあります。
毎日、避けようもない音をもう少し意識していきたいと思う話でしたね。
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