【TED】「デイビッド・リー:未来の仕事は「仕事」っぽくない?」まとめ

おすすめTEDのご紹介です。

デイビッド・リー: 未来の仕事は「仕事」っぽくない?

無くなっていく仕事

技術の向上で将来の仕事は確実に無くなってしまう。

その例として自動運転車。

アメリカ50州のうち29州で就業者が最も多いのが運転手。

フォレスター・リサーチの最近の研究で、今後の10年間で2,500万もの仕事がなくなる可能性が予測されている。

それは肉体労働だけではなく、機械学習の質の向上で分析や意思決定など高給をとる仕事でさえもこの変化のあおりを受けると考えられている。

人間が車の運転、料理、さらには病気の診断さえしなくなったらこのような仕事はどうなっていくのか?

過去2回の仕事の変化の対局とベーシックインカム

私たちはこれまでに過去2回仕事の大量の絶滅の危機に遭遇しながらも立ち直っている。

1870年〜1970年にアメリカの農業労働人口の割合は90%減少し、1950年〜2010年まで工業労働人口の割合は75%減少しました。

100年かけて農業から工業へ、60年かけて工業からサービス業へ変化をしてきたが、今後の仕事の変化はもう10年か15年しかないかもしれず、今の小学生が大学生になるまでに行動を起こさなければいけません。

 

ロボットだらけの世界で、大量の失業者が溢れてる可能性があります。

そんな社会を見越して、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグなどは政府の基礎所得保障をしきりに言っていますが、政府がすぐに動けるものとは思えません。

人間らしい仕事とは

こんな状況で将来仕事がなくならないためにはどうすれば良いか?

それは私たちを人間たらしめるものの再発見と、人間を中心に据えた次世代の仕事を作り出し、毎日の仕事を通じて、それぞれの秘められた才能や情熱を解き放てるようにすることだ。

しかしその前にこうなる原因が我々にあるという認識も必要だ。

現状の退屈な仕事

工場から仕事が無くなったにもかかわらず、私たちはずっと標準化と単純化という工場でよくある考え方に固執し、手順の決められた作業をこなして、その時間分の給料が支払われている。

レジ係や融資担当、タクシー運転手など幅の狭い職を作り、その作業を中心にキャリアを積ませているのだ。

この結果次のように、仕事に対して2つの危険な副作用が出ている。

  1. 守備範囲の狭い仕事こそ真っ先にロボットに仕事を奪われる。
  2. 世界中の何百万の労働者にとてつもなく退屈な仕事を強いている。

例えば、コールセンターの仕事。

オエレーターは1日のほとんどを画面操作し、原稿を読んで過ごす。それはまるで機械のようで、働く人が頭を使う場面を無くし、システム化されている。

新しい仕事の形

退屈な仕事が世の中に溢れているが、そうではなくなるためにどうすれば良いか?

ロボットは反復作業や細かく条件が決められた作業が得意です。しかし人間は初めての問題に直面した時に想像力と自らの手腕で対処できる能力があります。

これを踏まえ、まずはロボットに人間にとって嫌な単純作業を与えるのです。

そうして人間はどうするのか?

それはシカゴ大学のハリー・デイビスのこのアドバイスが従うべきものです。

「車のトランクに自分らしさを 仕舞いこみすぎてはいけない」

これはどういうことでしょうか。

月曜日を待ち望む仕事を

人は週末に輝きます。毎週土曜日、アーティストや大工、シェフや運動選手になり、月曜日には堅苦しい肩書きを持ったサラリーマンになる。

狭い肩書きは退屈なだけでなく、遠回しに幅の狭い退屈な貢献で良いと思わせている。

デイビッドは以前勤めていた銀行で、肩書きに関係なく全員でコンテストを行い、みんなにあったら良いと思うものを作る企画をしました。

そうするとどうでしょう。

参加者は肩書きに縛られずに、自由な発想とスキルを使って問題解決に当たるようになりました。それは何百万ドルもの価値を生み出すものになりました。

コールセンター用の便利な電話設備や視点用の使いやすいソフト、そして感謝カードを渡す文化もでき、従業員の職場を大きく変える基盤になりました。

誰もがクリエーターになり、イノベーターになる。ロボットは苛立ちや機嫌を損ねることもなければ、想像もしません。しかし人間は痛みを感じ不満を覚え、その先に問題の解決や変化を起こす気にさせられます。

人間の想像力は新たな商品やサービスの源泉です。

ロボットに仕事を奪われないためには、人に指示することを止め、どんな問題を解決したいか、どんな才能を活かしたいか自分に尋ねるべきなのです。

そうして土曜日の自分のまま、月曜日の職場にいられるようになることが人間らしさなのです。

まとめ

仕事がなくなる不安。

それは今、いろいろなところで耳にします。

単純作業や肉体労働だけではなく、高給取りの仕事までなくなると言われるとどうすれば良いかわかりません。

しかしデビットの言うように、まずは自分がロボットとは違い、問題を解決し、創造的になれることを自覚して、今の仕事をこなしてみる。

そうすると今の仕事に対する思いも変わりながら、将来につながる何かを得られるかもしれません。

それは人間らしさを取り戻すことに繋がるのではないでしょうか

 

 

 

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